昨年は、玉ねぎべと病の発生が問題になりました。
特定の地域だけでなく、西日本を中心に広範囲で発生したことも
かなりショックを与えた出来事だったと思います。

とはいえ、うちの畑では出なかったよ?という家もあるかと思うのですが
なにかしらの共通する理由があるんでしょうね。

ちなみにですが、べと病とはカビによるものです。
胞子は100m、強風ではより遠くまで飛散します。
気温が15℃以上、湿度が高い状態が数日続くと
発生する可能性が高まります。

・・・梅雨を迎える時期には、連日そんな気候です。
発生条件は特殊ではないので、発生させないための条件を
整える必要がありますね。

なるべく農薬を使わない、という条件の元ですと
・連作を避ける(べと病の菌は土壌で10年は生きる)
・大きすぎる、小さすぎる苗を植えない(20cm程度)
・植え付ける圃場の排水対策をする(明渠、暗渠、緑肥栽培)

もし、べと病が出てしまったら、罹患した株や葉を圃場の外へ持ち出す。
石灰防除、酢や木酢液を薄めて散布する方法もあるようです。

で、ですね、今年のうちの圃場ですが
今年もべと病が出ました。

DSCF1331

もう、収穫して畑に干していますが
ここの畑の玉ねぎは早めに倒れました。
少しべと病にかかっていますが、
収穫時期(勝手に葉の根元から倒れる)が来るほうが
早かったようです。

DSCF1333

葉が萎れるまで畑で乾かして、収穫。
葉は、5cmほどの長さに切ることで
玉ねぎの中に雑菌が入らず、腐りを防ぐと言われています。

他にも、数千本の玉ねぎが植わっている圃場があるのですが
こちらはべと病にかかりつつも、葉がしっかり立ってがんばっています。
6月に入ると順番に倒れてくるので、そちらの収穫も頑張ります。