有機栽培で産地直送!わたなべ農園の健康野菜ブログ

めざせ地域一番から日本で一番!鮮度と健康と笑顔を お届けするために、試行錯誤の毎日です!

今年のトマトは今のところ順調です

気温が高い日が増えてきました。

ビニールハウスはまだ遮光ネットをかける時期ではないので
しっかり換気をして風通しを良くしないと
室温がとんでもないことになります。


DSCF1002

こちらは昨年までのビニールハウスの中です。
万願寺甘とうがひと畝、トマトが3畝の計4畝です。

DSCF1244

こちらが今年の畝です。
両脇にトマトの2条植えの畝がひと畝づつ、
真ん中は風通しのために葉物野菜を植えました。

このおかげか、風のある日は特に気温の上昇が抑えられています。

草がぼうぼうなのは、地温の上昇を抑える目的です。


DSCF1245

また、今年は着果率もいいです。
ここ数年は早いと3段目辺りから実がつかず、花が落ちることがあったのですが
「生育期間の長い実もの野菜は溝施肥が有効」とのことで
畝立ての時に畝の中心に溝を掘り、ボカシ肥料や鶏糞、油粕などを入れて
埋め戻しをしてみました。
また、ミネラルの吸収のために少量多潅水も心がけています。

もし、実もの野菜で追肥がうまく効かせられない方は
一度、溝施肥を試してみるといいかもしれませんよ?

DSCF1246

トマトは上の段に行くほど栽培が難しいといわれます。
なるべく長く収穫できるようにいろいろと試してみたいと思います。

じゃがいもの土寄せ2回目

今年は早めに梅雨入りしましたね。
梅雨に入ったばかりのころは、合羽を着て田植えをすることに
ならなければいいな、と思っていましたが
どうやら杞憂になりそうです。

田植えは雨の合間をぬって猛スピードで丁寧に進めています。
この頃は午前中に田植え、午後から野菜のスケジュールです。

今日は2回目のじゃがいもの土寄せをしました。

DSCF1242


何度か雨が降って土が少し締まっていたので
追肥のついでに管理機をかけました。

霜を避けるために少しだけ植えるのを遅くしたので
まだ小さ目ですが、ちらほらと花が咲き始めました。
じゃがいもの2回目の土寄せは花が咲いたタイミングでしています。

じゃがいもの元肥や追肥ですが、人によっていろいろですね。
うちは有機質肥料で育てていますが、
鶏糞だけで育てる人、牛糞だけで十分という人、
草木灰を使う人、
また肥料の入れ方も全層鋤き込みや、
じゃがいもとじゃがいもの間に鶏糞を移植ごてでひとすくい置いて
一緒に埋め戻す人(以前やってました)
それぞれやり方は違っても結果が出ているのは面白いなと感じます。

DSCF1243

長い畝の土寄せの場合、うちでは管理機の片方の爪を外して
もう片方を逆転に付け替え、管理機を逆転運転して土寄せをしています。
これだとすごく楽で早く終わるんですが、葉が埋まってしまうことも多く
やはり鍬での土寄せの方が丁寧な仕事ができるなぁと改めて感じます。



玉ねぎ栽培が失敗するときの原因と対策

今年の玉ねぎ栽培はどうやら失敗でした。

DSCF1229


気温が上がり始める頃には、小さいながらもこれからの成長を感じさせる
青々とした苗だったんですが、
追肥をしても色が薄くなっていき、あまり玉ねぎが太らないまま
枯れてきてしまいました。

ちなみにですが、少し離れた畑に植えていた玉ねぎは
収穫間近でも元気です。


DSCF1232

どうしてこんなに差が出たのか、来年の収穫で失敗しないよう
原因を考えてみました。
玉ねぎが黄色くなった、大きくならない、枯れてしまったなどで
お悩みの方の参考にもなると思います。


①肥料が足りない
うちは有機質肥料主体で栽培をしているんですが
有機質肥料は効き始めが遅い+肥効が緩やかで、じわじわ吸収されていきます。
玉ねぎは収穫までに7か月程度かかる野菜です。
肥切れを防ぐために植え付け1週間後と年明け2月と3月の計3回の追肥をしますが
有機質肥料は寒いと微生物の働きが弱くなり効きが悪くなるため、
このように肥切れを起こすことがあります。


②肥料のバランスが悪い
微量のミネラルを含め「窒素、リン酸、カリウム」の三要素は
化成肥料や有機肥料など施肥によって野菜を育てる方法では
基本の考え方になりますが、
どの野菜にもこれらの三要素をバランスよく施肥する必要があります。
例えば人参などの根の部分が成長する野菜でも
「根肥」といわれるカリウムだけを与えればいいわけではありません。
うちの場合はカリウムが少なかったです。


③土の状態が悪い
絶対にふかふかの土がよい、というわけではありませんが
土に含まれる空気が少ない状態はやはり良くないようです。
草などの根を抜かずそのままにしておく方法や
堆肥や枯れ草、籾殻などで改良する方法があります。
土に繊維質のものを入れておくことで微生物が増える効果もありますが
腐敗したものや水分の多いものは入れないほうがいいともいわれます。

DSCF1229

失敗した畑の場合、①と②が原因のように思います。
暖かい時期と同じ考えで施肥したこと、
追肥にも有機質のもの(効きが早いボカシ肥料)を使ったのですが
マルチをしていたこともあり足りなかったようです。


DSCF1232


こちらの畑には、元肥にこの頃はあまり使っていなかった鶏糞を使っていました。
春になってから勢いよく葉が伸び始めたのですが
普段から使っている油粕や魚粉に比べると鶏糞は窒素、リン酸、カリのバランスがよく
カルシウムも含まれるため、玉ねぎの成長にも良かったようです。
(油粕や魚粉はカリがほとんど含まれないので、草木灰を足すと良い)






SUNBELLEX 草木灰(2.5kg)【SUNBELLEX】
SUNBELLEX 草木灰(2.5kg)【SUNBELLEX】


マルチをしていたこともあり、雨で流亡しなかった成分が、
春に気温が上がり微生物の動きが活発になったことで分解され
追肥的に玉ねぎに吸収されたところも大きいかなと感じています。

結論としては、玉ねぎの栽培では
畑の状態をよくしておくことは基本として、
元肥はバランスよく、寒い時期の微生物の動くが鈍ることも考慮して
多少しっかり目に入れてもいいのかなと思います。

  • ライブドアブログ